マップインフォでSRTM

標高データというと国土地理院の50mメッシュ(標高)データとかいろいろ。最近は航空機搭載型のレーザプロファイラで計測した1mメッシュのDEMなんてものもある。でも、国土地理院のデータは当然日本国内だけ。世界中のデータだとNOAA(米国海洋大気庁←検索して初めて知った)のサイトからダウンロードできるETOPO2とか、USGSのGTOPO30とかがあるけど、解像度が荒すぎてローカルな地形を見るにはちょっとつらい。で、「SRTM」っていうデータがあるわけです。


SRTMはShuttle Radar Topography Missionの略で、スペースシャトルに載せた合成開口レーダーで世界の陸地の80%を計測しちゃうっていうすごいミッションでした。このミッションはわれらが毛利さんがシャトルに乗っているときに行われたミッションだそうです。このミッションで計測されたデータは現在は海部とかのノイズを取り除いたVersion2がNASAのサイトからダウンロードできるようになっています。


このデータ、3秒メッシュ(赤道上で約90m)なので、結構使えます。最近はGoogleEarthの標高データとしても使われています。解像度は国土地理院の50mメッシュより粗いし、データの欠測部分もあるけど、等高線から作った地理院のデータよりも平野部とかでは、かえって良い結果が得られていることもあって、結構使ってました。なによりも、世界中、ほとんどの場所のデータがあるっていうのはすばらしい!
で、僕は主にマップインフォを使っているんだけど、NASAFTPからダウンロードしたSRTMデータは.hgtというフォーマットで、マップインフォで読み込めないのです。しょうがないので、いろんなツールを使ってArcGISにインポートしたデータをテキストファイルにエクスポートして、さらにマップインフォでインポートして使っていたです。手間自体はたいしたことはないんだけど、工程がいっぱいあって、めんどくさいことこの上なかったです。ArcGISな人のなかにも、うまく扱えず困っているひとがいるかもしれないので、インポート手順を紹介したいのはやまやまなんだけど、それもめんどうなくらいです(それにArcGISな人たちはESRIのコミュニティーで聞けばいいし←ちょっとうらやましい)。

最近知ったのですが、
 http://edcsns17.cr.usgs.gov/srtmdted/
で販売しているデータ。
内容はダウンロードできるものと一緒のようだけど、ファイルフォーマットはDTEDになっている。これならマップインフォで直接インポートできます。値段はDVD1枚で60ドル。世界中のデータが13の地域に分かれているので、世界中そろえようと思ったら13枚買わなきゃならないけど、データをダウンロードしたり、変換作業をしたりするよりは、買っちゃったほうが安いということで、買っちゃいました。
注文はweb上で出来て、支払いはカードでやっちゃいました。注文を確定して、どきどきしながら届くのを待ったのですが、注文してからなんと4日で手元にとどきました。こりゃあ、下手な国内の通販より早い。


インポートはVerticalMapperのInportGridからファイルを指定するだけ、座標系も聞かれなくで超便利。
試しにミサイルを日本海にたくさん撃っちゃった将軍様の生まれたあたりを表示してみた。