親学

風邪ひいちゃって、普段はほとんど見ないワイドショーを見てました。
ニュースは新聞とかネットがほとんどで、興味のある記事以外にはあまり目がいかないんだけど、テレビだと興味がなくても強制的に目に入ってくるのね。良くも悪くも。

教育再生会議で「親学に関する緊急提言」というのをまとめたという話。
「子守歌を歌ってあげて、母乳で育てましょう」とか「父ちゃんもPTAに出ましょう」とか「演劇とか見ましょう」とかそういう内容のようです。
いいんじゃないでしょうか。できたらきっといいと思いますよ。細かい部分はともかく、こういうことが必要だっていうこと、みんなわかってましたよ。

赤ちゃんポストの設置とか虐待のニュースとか、子育てに関するいい話題が少ないです。こういう提言がお節介と思われている部分もあるかもしれないけれど、国として考えて行く時期が来ているのかもしれないですね。僕も、子どもの成長とかに関する市民活動に参加していたこともあって、それはそれで手に届く範囲の効果はあったと思っているけれど、そこに参加しているお父さんお母さんの話からも、全体として悪い方向へ向かっていく状況は感じられたです。

で、「緊急提言」
「子育てに関するいろんな問題の顕在化」をうけて

1)現状の把握
  ↓
2)問題点の抽出
  ↓
3)解決方法の提案 ← いまここ?
  ↓
4)試行
  ↓
5)試行結果のフィードバック・改善・効果確認

という感じで問題解決をしていこうとしているんだと思う。
教育再生会議のメンバーを見ても、虐待に至る背景とか、子どもとうまく接することのできない親とか、そういう現状を把握できるとはとても思えないですが、とにかく、解決方法の提案を行うところまで来れたわけですね。もちろん、当たり前のことだとか、そういう批判もあるとは思いますが、ここまで何とか来たという部分だけでも評価していいんじゃないでしょうか。

さて、これからどうするかですよね。
親が子どもにしてあげられることとして「子どもが育つための環境作り」があると思います。
安全に遊べること、子どもが自分で考える機会を作ること・・・
国が親にしてあげられることも、同じことと思います。
「緊急提言」の中で「どうしたらいいか?」を謳っているわけですので、あとはそれを実現できるための環境作りをすることだけです。
環境さえ整えば、「親」は「子ども」をちゃんと育てていけるはずですよ。そう思いたいです。