青木ヶ原での溶岩採取で逮捕者

山梨日日新聞溶岩採取は販売目的 逮捕の男が供述

 青木ヶ原樹海から溶岩を持ち帰ったとして、森林法違反の疑いで4日に逮捕された埼玉県皆野町、材販売業(64)が「溶岩を4万から5万円で売ろうと思っていた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かった。青木ヶ原樹海では溶岩を持ち去る事例が相次いでいて、県警などが背景を調べている。

山梨日日新聞天然記念物・樹海の溶岩でガーデニング?富士吉田署 持ち出した男、容疑で逮捕

 国の天然記念物に指定されている青木ケ原樹海から溶岩を持ち出したとして、富士吉田署は2日、文化財保護法違反(天然記念物のき損)、森林法違反(森林窃盗)、自然公園法違反(無許可採取)の疑いで、静岡県富士宮市宮原、会社員(66)を逮捕した。同署によると、遠藤容疑者は、溶岩を自宅のガーデニング置き石に利用していた。

記事の実名部分は伏せました
青木ヶ原には火山の調査のためによく行きました。大学のころからのお付き合いです。分析や観察のための溶岩採取は環境省の許可を取る必要があるのですが、これがまた、結構時間がかかります。下手すれば2ヶ月くらい。調査シーズンがおわってしまう・・。さらに、試料採取をする場所と試料のサイズ、採取方法を地図などで示せという。サイズとかはともかく、採取箇所なんて分かるわけがない。それが分かるくらいなら調査しなくてもいいかも。
適当に採取予定箇所の地図を作ったのはいい思い出。地質調査の資料採取なんて1箇所あたりこぶし大程度です。こういうきまりはもっと大規模に採掘したりする人向けなんだろうなぁ?それこそ販売向けとか。青木ヶ原は規制の厳しいところなので、販売用には許可は下りないのかもしれませんけれど。ガーデニングに使いたいっていうのはどうなんだろう・・?許可されるものなのかなぁ。

青木ヶ原溶岩の溶岩球
↑は青木ヶ原で見つけた溶岩球(まだ熱い溶岩が転がって球状になったと思われている)です。興奮してハンマーで割ってしまう前に写真を撮っておけばよかったと今でも後悔しています。これは重たかったので採取せず置いてきました。
ところで、青木ヶ原でコンパスが効かないとか良く言いますが、アレはうそです。コンパスでちゃんと歩けます。もちろん溶岩に近づけたりすると磁性を帯びていたりするのでダメですが、コンパスは岩とか金属から話して使うのは普通ですし。それよりも、溶岩の起伏で見通しが利かなかったり歩きにくかったりで現在地を見失うことの方が多いです。コンパスで方向を決めてもそちらの方向にまっすぐ進めない。
世間のイメージとは違って遊歩道とかは気持ちのよいところですので、溶岩とか植物を違法採取なんかしないで、自然を楽しめるといいですね。