2009年10月30日の桜島

10月29日の火山砂防フォーラムin鹿児島に出席した次の日に、最近活動が活発になってきた桜島の様子をちょっと見てきました。フォーラムの現地見学会もあったんですが、それよりも噴火をゆっくり見たほうがよさそうと思い、見学会は不参加。半分仕事、半分趣味みたいな感じですね。
僕が行った10月30日ころはこんな感じ↓
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29日のフォーラムが終わったあとは鹿児島市内に泊まっていたのですが、朝起きたらレンタカーに火山灰がすこし積もっていました。ホントはいけないような気がしたけど、ウィンドウォッシャー多めに出して、ワイパーで灰落とし。
桜島フェリーで島に向かう。実はこのフェリー使うのは初めて。料金は行きも帰りも桜島側で払います。一度も車から降りる必要は無し(もちろん車から降りてデッキに上がることも可)。

ちょっと人と会う用事(仕事的な)があったので桜島をスルーして垂水の海潟温泉方面へ向かう。前日の灰は南側が中心だったのか、そのあたりを車で走ると火山灰が舞い上がる(10:30頃)。

桜島に戻ってきて、昭和火口が見えそうな黒神の方に向かう。車を停めてちょっと眺めてると噴煙があがる(12:06頃)。ほとんど音は聞こえないけど、よく耳をかたむけると、ごーっていう感じの控えめな音。結構ちょくちょく有色噴煙があがるので、噴火見学にはちょうどよかったです。

昭和火口の拡大(12:08頃)

最近の昭和火口からの噴火がよく見える桜島の東側には、あまり観光施設みたいなものがないです。せっかく噴火が見られるのだから、飲み物でも飲みながら、まったり噴火見物ができるようなところがあればいいのになぁ。地元の人には珍しくないかもしれませんが、やっぱり噴火を見ることができるのは貴重な体験になるし、観光資源として開き直っちゃえばいいのに。なかなかそうもいかない事情もあるのかもしれませんけれど。
大正噴火(1914年)で埋め立てられた黒神の埋没鳥居。

そのまま島を反時計回りに回って、湯之平展望台とかに立ち寄りつつ、再び島の南側へ。
野尻町の火山砂防センターあたりでちょうど火山灰の軸にあたる(14:04頃)。火山灰の降る中写真を撮ろうとがんばるが、灰のせいでいまいちオートフォーカスが合わない。一眼レフもっていけばよかったかなぁ。そうこうしているうちに降灰が多くなってきて、上を向いて写真を撮るのがつらくなってきたので退散。

さらに半時計回りに移動して有村展望台。あの噴煙の下にいたんだなぁと思う(14:27頃)。

有村展望台につもった火山灰

規模の大きな噴火に備えて島内にはたくさんの退避壕がありました。こういう努力があるから安心?して観光もできるんですね。

午後になって東側からの写真は逆光になってしまったので、噴火撮影はあきらめて、ちょっと露頭探し。といってもねじり鎌とかそういうものは持っていないので、あんまりやる気はなかったかも・・・。北岳北斜面の林道で見つけた露頭。結構厚い軽石層。地表付近まであるように見えるし、大正噴火のものかな?

帰りがけにせっかくなので、国民宿舎の所にあるマグマ温泉に寄って帰りました。

おみやげで売ってた火山灰。火山灰自体そこらじゅうに積もってるし空からも降ってくるので採り放題ではありますが・・。せっかくなので買ってみた。どうせならいつの噴火による火山灰なのかラベルに入れればもっと付加価値がつくかなぁとか思ったですが、さすがにそれはマニアックすぎか?あ、でも桜島は国立公園だから、空から降ってくる灰を持って帰ってもダメなのかなぁ?車にのっけてもって帰っちゃうとか・・

で、鹿児島空港から帰ろうとしたときに、大変なことが待っていたわけです。

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