ASTER GDEMをちょっとだけ見てみる

アクセス集中でなかなかダウンロードできなかったASTER GDEMですが、昨日の夜、1タイル分だけ試してみたところ、ダウンロードすることができました!欲張ってたくさん(といっても16タイルくらいですが)ダウンロードしようとしていたのがいけなかったのかなぁ?それとも、みんなが飲んでいる金曜の夜に仕事をしていた私にご褒美?
ダウンロードできたのは実家の三島〜甲府あたり、富士山を含むN35E138のタイルです。
とりいそぎ、Mapinfo+VerticalMapperでインポートして、陰影図でチェックしてみました。投影変換はめんどうだったので、緯度経度のまま(南北がつぶれている)です。富士山の南西麓、山頂から富士市にかけての地図です。
ASTER GDEMで見る富士宮
↑ASTER GDEMで見る富士宮
むむむ・・さすがにSRTMよりは高解像度感はあります。富士川断層もちゃんと見えています。でも・・
富士山山頂の南側〜南東側斜面、富士宮口5合目から山頂にかけてとか、宝永火口とか、変な穴ぼこがあいちゃっています。確かに、宝永山のまわりは1707年宝永噴火のスコリアが一面に積もっていて、ステレオマッチング的には厳しいのかもしれませんが。でも宝永山よりも西側はなんでだろう?積雪期のシーンを使ったのかなぁ?
とりあえず、同じ範囲の基盤地図情報10mメッシュとSRTMも見てみます。
GSI 10m-DEMで見る富士宮
↑GSI 10m-DEMで見る富士宮
これはさすがですね。富士宮あたりの平坦部はいろいろアレな部分もありますけど、富士山をはじめとした山地部は細かい地形もよくわかります。
SRTMで見る富士宮
↑SRTMで見る富士宮
さすがに解像度が足りない感はありますが、この範囲に限って言えばGDEMよりもノイズが少ないかも。宝永山まわりの地形もよく再現されていると思います。



断面図でもちょっと比較してみます。
富士山の山頂を東西にまたぐ↓の側線です。
20090703195713
解像度の違うDEMからの断面ですが、内挿しながら約5m間隔で標高値をサンプリングしています。そもそもSRTMでこんなに短い断面をつくること自体がどうなの?というのはあるかもしれませんが・・スミマセン。
20090703195712
↑GDEM、基盤地図10mメッシュ、SRTMで作った断面と、10mメッシュと、GDEM・SRTMの差分をプロットしました。断面図の左が西です。
うむむむ・・むむ・・
深く考えずにつくった図ですが、難しいなぁ。
10mメッシュが正解だとすれば、GDEMもSRTMも最大±60mくらい違っているということになります。もう一つ気になるのは、差分の値自体はGDEMとSRTMとで違っているのですが、差分値の傾向は似ているように見えます。GDEMの差分値が大きくなるところでは、SRTMの差分値も大きくなる。
何でだろう?標高値の基準がどうのとかそういう話でしょうか・・・?たまたまここだけの話なのかもしれませんけれど。ラスタの差分をとってみようかなぁ。
データの変換とか断面図のとりかたとかそういうところに問題がなかったかはあとで調べてみよう。

・・・
まあ、とりあえず地図の精度とか難しい話は専門家にまかせて、私はまだ見ぬ世界の地形を求めてダウンロードにいそしむことにしよーっと。
とりあえず、SRTMの範囲外だったアイスランドかなぁ。ヘクラアスキヤクラフラ・・♪